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  ・・・現在、こんなことに熱中しております。
筆者の所有するNゲージのコレクション、及びレイアウト製作記なんかを取り上げたていきたいと思ってます。

Episode.16 「東京の交通100年博 路面モジュール展示」報告
       



 2011年、東京都交通局は創業100年を迎えました。

1882年、新橋-日本橋間に馬車鉄道が開業。その後電車に置き換わり、路線も順次拡大。
そして1911年に、東京市電気局が発足。関東大震災や、戦争の苦難を乗り越え、戦後10年で都電は最盛期を迎える。
しかしモータリゼーションにより、自動車が交通の主役になると同時に、都電は路線の縮小、廃止を繰り返す。

全滅の可能性があった都電も、早稲田-三ノ輪橋間が最後まで残り、現在は荒川線として都民の交通の要となっている。
いまや都電だけでなく、バス、地下鉄、モノレールに新交通システムまで擁する東京都交通局が今年で100年。
それを記念したイベントが東京・両国の江戸東京博物館にて特別展示として、7月14日(木)から、9月10日(土)という
長期間開催されました。

その模様を報告します。特別展示は写真撮影が原則禁止のため、枚数は少し少なめです。

いきなりですが、まず屋外展示の都電から紹介。
1978年まで荒川線を走り、2009年に荒川に
帰ってきた都電6000形6086号。
そのシンプルなスタイルは、戦後全国に
広まりました。
今回は車内にも入れました。
木造の室内はやはりホッとするな
大きなマスコン(制御器)
これをぐるぐるって回して電車を動かすのが
少年時代の大人の夢でした。
車内広告にもユニークなものが・・・
と思ったが、これは映画「三丁目の夕日」で使われた
小道具のひとつのようです。
この都電を復活させるために甚大な努力を払われた
岸さんのネームプレートが・・・粋である。
そしてもう1両の目玉が、函館の「ササラ電車」
元東京市電の1形「ヨヘロ」が七十数年ぶりに里帰り。
事業用車両なので、ゼブラ模様。
比較のために、館内展示されていた
「ヨヘロ」形電車のレプリカを右側の列で紹介。
ササラ電車の原型である
サイドから見ると、昔の路面電車だと
一目で分かる。
客室の外のデッキに運転台がある。
このデッキ部がなくなって雪かき装置が
取り付けられている。
車内は除雪用機材のコントローラ類で埋め尽くされていた。
写真はない。しかし、天井に洒落た紋章が・・・。
このササラ電車が東京市電出身だと物語る唯一の証拠。
室内はこんな感じだ。意外と幅はない感じ。
この天井に左の紋章が描かれていた。

ここからは、路面モジュールの紹介
こちらは8月31日まで公開展示されました。
会場の一角、学習室内に、つり革展と併設で都電に関する
路面モジュールを2題出展しました。

こちらは現在唯一残る都電荒川線をテーマにしたモジュール
左側で紹介します。
そしてこちらは都電の全盛期、東京の各地の街並みを再現。
右側で紹介します。

和光でおなじみ、銀座4丁目交差点。
おなじみ北海氏によるの王子〜飛鳥山のモジュールと、
アキサ君作の鬼子母神前電停。
自走する都営バス(左)も登場し、ギャラリーはバスがなぜ
走るのかに注目・・・あれれ〜。
一番注目を集めた、渋谷駅。
東横線のターミナルがバックにそびえるが、東横線の副都心線
直通が始まると、取り壊されてしまう・・・。
もうひとつの飛鳥山コーナー。
最近注目の昇降エレベーター「アスカルゴ」(右)が登場。
実際に上下動します。
こちらも渋谷駅。いまはなき東急文化会館側を
銀座線レベルから。
町屋駅前。マイミクのしまみん氏製作。
家の配置が実際そのとおりだと、地元の方々が喜んで
おられました。

なおこの写真の出演は、管理人作の「都電6086号」。
走行はしませんが、代わりに前灯、尾灯が点灯します。
浅草モジュール。
雷門の模型は市販されていたものを使用。
隣の「雷おこし」店はフルスクラッチ、照明も完備。

作者氏曰く、雷門の出来があまりによく、なかなか
モチベーションが上がらず苦労したとのこと。
左側は、かつて跳ね橋の機能を持っていた「勝鬨橋」を紹介。 東京は昔から川が多く、鉄橋もたくさんありました。
これは中川放水路にかかる鉄橋。

会期末期に登場した作品なので見ていない方も多いのでは?
元々都電が通ることを前提として、橋には最初から
レールが敷設されていたという。
大型船が通るとき、道路交通を信号で遮断し、(下に続く)
こちらは川でなく、皇居の外堀、市ヶ谷駅付近のモジュールです。
このように、橋の中央がバンザイするような格好で持ち上がる。
某人気漫画にも登場したので、実際に橋が上がるのを見たことが
ない子供達が、なぜかよく知っている。
泉岳寺と、となりは日本橋の白木屋ビル。
情景だけじゃない、車両も市販にない個性的なものが続々登場。

こちらはレプリカも展示されたヨヘロ。
荒川線の最新型、8800型もローズピンクとパープルが登場。
もちろんメンバーのフルスクラッチです。
100周年記念の花電車も、実車に先駆けて登場。
後ろからは、わずかな期間しか活躍しなかったトロリーバスが・・・
最終日は、ご覧のとおり花電車だらけに・・・
最後は、会場に来られたゲストの皆様の様子をお伝えします。

みんな興味津々、ここに来てはじめて子供が喜んだと仰った
若いママさんもいました。

100年博は、博物館の性格上、展示品ばかりで動かないものが
多く、ここにきて動いているものがやっと出てきた、という感じな
のか、なかなかコーナーを離れず、ずっとモジュールを見て
回ったお子様も多くいました。
中には最長で4時間以上いた子も・・・。

なお、照明を落とし、夜景風景を再現する時間帯では、みな
歓喜の声を上げていました。


最後に、今回筆者が出展したモジュールを紹介。

その1 上野駅前(都電全盛期モジュール)

路線の真上を首都高速が覆い被さる、都電全廃直前の時代を表現。
今回のイベントにあわせて南口を追加し、駅舎は全面的に作り直し。
これにより駅舎全体をモジュール上に再現できた。
その2 南砂(町)三丁目(都電全盛期モジュール)

こちらは完全新規製作です。分割2枚分ですが、直線+曲線+直線のL型3枚分の構成です。
今は緑地公園となっている、南砂にある貨物線をアンダークロスする箇所をつくってみました。
右写真はちょっとしたトリックです(^^;

<参考文献>
 「都営交通100年のあゆみ」 東京都交通局

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